2021年夏秋アニメ「白い砂のアクアトープ」のオタクアンチエイジング効果がすごい。
さて、今夜もオタクアンチエイジングの時間がやってまいりました。
オタクアンチエイジングについてはこちら
みなさん、「何かに向けて頑張る気持ち」は持っていますか?
現実に疲れて、惰性で過ごしていませんか?
若いあの頃は無条件で信じていた、「きっと未来は良くなる」という確信。
今の私が忘れてしまっていたあの時の気持ちを思い出させてくれるアニメを、今日は紹介したいと思います。
- 白い砂のアクアトープに触れて欲しい人
- 白い砂のアクアトープとは
- PA.WORKS特有の透明感のある絵と沖縄の親和性がすごい。
- エモすぎるOP「たゆたえ、七色」がすごい。
- 海咲野くくるさんを通じて描かれる思春期の孤独と葛藤がすごい。
- きっと明るい結末が待っていると思わせてくれる宮沢風花さんがすごい。
- 「白い砂のアクアトープ」は各配信サイトで配信中、まだ間に合います!
白い砂のアクアトープに触れて欲しい人
・現実に疲れてしまった人
・頑張る気持ちを思い出したい人
・エモいアニメが好きな人
・今すぐ沖縄に行きたい人
※本記事では多少のネタバレが含まれております。気になる方はご注意ください。
白い砂のアクアトープとは
白い砂のアクアトープは、PA.WORKSが送る「お仕事シリーズ」の、「花咲くいろは」「SHIROBAKO」「サクラクエスト」に続くシリーズ第4弾アニメ。
アイドルを辞め、親のいる地元に帰らず勢いに任せて沖縄へと逃避行を始めた宮沢風花。
単身降り立った風花は、廃館寸前の「がまがま水族館」で、館長代理として働く高校生「海咲野くくる」と出会う。
人手もなく、資金もない。館長であるおじいも、廃館を受け入れている。
ただ一人、思い出の詰まった水族館をなんとしても存続させたいくくるに、風花は告げる。
「お願いします。私をここに置いてください!」
「私の夢は終わってしまったけど、誰かの夢を応援することはできるから-」
二人の夏が始まる。
PA.WORKS特有の透明感のある絵と沖縄の親和性がすごい。
「白い砂のアクアトープ」オンラインストアより。
PA.WORKSのアニメ作品の特徴といえば、なんと言っても透き通る透明感のある絵作りですよね。
「白い砂のアクアトープ」でもその良さが存分に発揮されています。
「白い砂のアクアトープ」1話より、沖縄の道。
キャラに何も喋らせなくても、なんならキャラを一人も登場させていない絵でさえ、
「ああ、きっとめちゃくちゃ暑いんだろうな」
「カラッとした湿度の低い、気持ちの良い暑さなんだろうな」
「青々と茂った草の匂いが漂う、穏やかな空気が流れているんだろうな」
そんな印象を自然と与えてくれます。
「わざわざ説明しなくても、絵が伝えてくる」
これが小説にはなく、動きがない漫画では描けない部分もある「アニメ」という媒体の素晴らしい点だと思っています。
その点で言えば、「白い砂のアクアトープ」は絵が本当に雄弁に語っています。
各キャラクターの若くて青い、だからこそ純粋な気持ちが陳腐にならないような、そんな空気感を見事に絵が演出していると思います。
絵、音楽、キャラクターの言動、ストーリー、全てが同じ方向を向いているからこそ、その世界観に足を踏み入れた時の没入感がハンパない。
白い砂のアクアトープ、天晴れ。
エモすぎるOP「たゆたえ、七色」がすごい。
2021年夏アニメNo.1アニソン(俺調べ)
ARCANA PROJECTの「たゆたえ、七色」がマジでヤバすぎる(IQ3)
主題歌歌唱のARCANA PROJECTの公式サイトはこちら。メンバーがエゴサしてふぁぼってくるからすぐガチ恋しそうになる。
このOPがマジでとんでもない。
絵だけでも雰囲気あって最強すぎるのに、この楽曲が加わって無敵すぎる。(IQ2)
ピアノのイントロから軽いドラム、軽やかなメロディと歌声から始まり、
段々リズム隊が疾走感を作り出し、バイオリン?の音も入ってきて、
ドンドン盛り上がっていくボルテージ、Bメロも終わりそろそろサビ!
映像ではバイクに乗るくくると風花、一瞬のブレイク、来た……クライマックス……!
三拍子に変わった!!?!!??!?!?!???!???!!!!!!!
エモすぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
作曲:草野華余⼦ 編曲:堀江晶太、一生許さん!!!!!!!!!(一生好き)
白い砂のアクアトープの世界観に一瞬で引き込むバケモノミュージックARCANA PROJECTの「たゆたえ、七色」、全オタク今すぐ聴いて。
海咲野くくるさんを通じて描かれる思春期の孤独と葛藤がすごい。
この記事を執筆している現在、11話「籠城の果て」まで放送され、視聴しました。
ここまででは基本的に何かに対して強いモチベーションを持ったキャラクターはくくる一人だけでした。
明るく強気な性格のキャラクターであることもあいまって、ここまででは話を展開させるきっかけを作る役割を果たすことが多かったですね。
話の中では突拍子もないことを言い出したり、結果的に迷惑をかけてしまう人も出てきたり。
もう一人の主人公である風花が大人しく基本的には常識的な振る舞いをするキャラクターなこともあって、視聴者のヘイトを買いやすいポジジョンだなあと思いました。
実際私も最初は風花が中心に置かれることも多く感情移入もしやすいことから、なんとなく くくるよりも風花の方が好きでした。
そしてついにくくるが決定的な暴発をしてしまう11話。
これまでなんとなく漂っていた、くくるへの周囲の対応、場合によっては視聴者のヘイトも受けたくくるを一気に爆発させる怒涛の展開は、マージで神がかっていました。
(だって10話まで通して、くくるに協力したり、「企画」を成功させようって言ってくれる人たちが、みんな現実を観て折り合いをつけていくんですよ。あれだけがまがま水族館に執着があってちょっと潔癖っぽいくくるの目から見たら、ちょっとした裏切り行為なわけですよね。10〜11話でくくるが暴走しちゃったことで周囲とくくるの熱量に大きな差があって、明るい展開・明るいキャラクターの中でくくるが感じてた孤独が一気に視聴者にも直接的に襲いかかってくる展開、ほんまにほんまに凄すぎる。特に10話ラストの櫂くんのアレが決定的だった気がする。そら籠城もしますわ)(早口)(オタク)
(余談ですがここがオタクアンチエイジング判定ポイントだと思っていて、くくるの非常識な行動を「普通に考えてそれはおかしい、誰もくくるの敵ではない」と常識的に断じてしまうのか、「くくるも辛かったんだよな……」と寄り添えるかで、老害化しているかチェックできます。できますよね?)
ここであらすじから明かされていた「がまがま水族館閉館」に対する、くくると周囲の認識のズレを通じて、思春期の葛藤や大人の無理解、敵ではないんだけど寄り添ってもいないというような、もっと大きくて普遍的なものを描写しているように思えて、個人的にはすごく考えさせられました……
「月刊少女野崎くん」より。うるさいですね……
きっと明るい結末が待っていると思わせてくれる宮沢風花さんがすごい。
物語冒頭では、夢を失って沖縄にある意味逃げてきた風花とそれを受け入れたくくる。
11話までを通じて、二人の立ち位置は逆転してしまいました。
本当に心が痛くなる展開でしたし、かなりキツイと感じた人もいるのではないでしょうか。(私も11話のラストでは流石にワンワン産声をあげてしまった……)
それでも最後はハッピーエンドで終わると信じているのは、沖縄での生活を通じて風花がちゃんと「その先」を見つけてくれているからですね。
「白い砂のアクアトープ」11話より
そう過去や今は生きてく
答えにしなくてもいい
道は続く 心は続く
見つけたもの そしてこれまでの大切も
未来に持って行こう
海に溶けた僕らの、命の音
「白い砂のアクアトープ」OP「たゆたえ、七色」歌詞
しんどいだけでは終わらない、未来と希望と、沖縄の空のような清々しい水色をきっと見せてくれる、「白い砂のアクアトープ」のこれからが楽しみすぎる。
「白い砂のアクアトープ」は各配信サイトで配信中、まだ間に合います!
白い砂のアクアトープは2クールアニメ、まだ折り返し地点です。
各配信サイトで配信されているため、これまでの各話も視聴可能!
今年度最高の青春アニメ、「白い砂のアクアトープ」を視聴して、若々しい気持ちを一緒に取り戻しましょう!!!!!
あぁ、沖縄に移住したい……